松本・長野一人旅 3日目
旅行記3日目です。この日は乗鞍高原を離れ、長野駅周辺まで向かいます。
2日目の旅行記はこちら↓
まずは松本駅へ
この日は結構早起きしました。なんせ乗鞍高原から松本方面へ向かうバスがあまり多くなく、乗鞍高原観光センター7:25発を逃すと次は10:40発になってしまうのです。
ゲストハウス雷鳥では650円追加で払うとセルフ式の朝ごはんが食べられるので利用。納豆ごはんを食べて元気をチャージし、バス停に向かいます。
かなり寒くてバスが遅れたらどうしようと思っていましたが、ほぼ時間通りに来てくれました。このバスで新島々駅へ向かいます。
そして新島々駅に到着。電車に乗り換えて松本へ向かいます。
前日とは違ってオレンジ色の塗装をした電車でした。ちなみに上高地線の車両にはフリーWi-Fiが備わっています。つよい。
30分程乗車し、9時10分に松本駅に到着しました。
姨捨を巡る
ちょっと不思議な姨捨駅
松本駅からは篠ノ井線に乗って長野を目指します。特急に乗ってさっさと行っても良かったのですが、途中に一度は訪れてみたかった姨捨駅があるので、普通列車で寄り道していくことにします。
松本駅9:26発の列車に乗り、姨捨10:19着でした。
景色を望みためにベンチの向きは外側
姨捨駅は現役のスイッチバック駅であること、そして日本三大車窓の一つに数えられる見事な景色が望める駅として有名な駅です。
駅名標がちゃんとスイッチバックを反映したものになっててニヤリとしちゃいます。松本から来た列車は、まず姨捨駅のホームに入り、逆向きに出発し引き上げ線に入ってから、本来の向きに走り出します。まあこの駅名標の通りですね。詳しく話し出すとキリがないのでこの辺にしておきます……
そして駅から望める景色はこんな感じ。冬で天気が悪いのであんぱりパッとしないように見えますが、駅が高台にあり遠くまで見通せて迫力があります。夏~秋にかけては棚田が映えてより良い景色が楽しめそうです。
ホームにはちゃんと展望案内図が設置してありました。
姨捨駅はクルーズトレインの四季島が訪れる駅でもあるようで、駅舎は綺麗に改修されていました。四季島専用のラウンジもありました。
広大な棚田を楽しむ
姨捨駅を楽しむのは良いのですが、次の長野方面の電車は1時間半後。結構時間があるので下の方に降りて棚田があるエリアを歩いてみることに。
とりあえず下の方を目指して歩きはじめます。駅の近くの踏切は警報機が無いものもあるので注意。特急電車を含むと案外多くの列車が通過します。
踏切を渡ってすぐのところに「芭蕉句碑姨捨公園」という公園があったので寄ってみることに。こちらもとても眺めが良い公園です。
そして篠ノ井線をいいアングルから眺めることができます。
さらに棚田の中を降りていきます。
坂道を下りきると長楽寺というお寺があります。そこにある姨石という大きな岩に登ることができ、そこから棚田を一望することができます。何十段にも重なる棚田は圧巻です。
観音堂の中に入れたので、お参りもしておきました。
棚田の中を歩きつつ、駅の方へ登っていきます。見事な景観ですが、地味に登っていくのがキツい……
地形に合わせて様々な曲線を描く姿が美しいです。
冬でも充分感動したのですが、これが夏や秋だったらもっと凄いんでしょうね……
坂を登りきり姨捨駅に戻り、11:55発の長野行きに乗車。長野へ向かいます。
先程も言いましたがこの姨捨駅を出発する際が面白いところで、一旦松本方面にバックで戻ってから長野方面へ再び走り始めます。車内でスイッチバックを味わい大満足です。
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長野駅に到着
12:22に長野駅に到着。とりあえずお昼を食べたい時間なので店を探すことに。直結の駅ビルMIDORIに入ります。
駅ビルの中はどの店も混んでいましたが、少し並んで「そば処 みよ田 長野本店」に入店。ちょっぴり贅沢をして、すき焼きとのセットを頂きました。
人生で一度は参拝したい善光寺へ
わざわざ長野まで移動してきたのは善光寺にお参りがしたかったからです。というわけで早速向かいます。
長野駅から善光寺までは歩くと25~30分と結構かかるのでバスに乗るのがおすすめです。
系統が多くてややこしいですが、長野駅のバスのりば1番から発車するバスに乗ればどれでも善光寺へ行けるはずです。
善光寺に近づくと舗装が石畳になり、和風モダンな建物が立ち並びます。
シンボルの一つ、仁王門は残念ながら修繕工事中でした。
工事中ではあるものの仁王像を覗くための窓がありました。窓越しでも気迫が伝わってきます……
そして立派な山門をくぐり抜けます。
本堂にたどり着きました。大きな卍マークが目を引きます。
そしてこの本堂ではお戒壇めぐりが体験できます(有料)。本殿の床下にある闇に包まれた回廊を歩き、ご本尊の真下にある極楽の錠前に触れることで極楽浄土が約束される……といったものです。僕も体験したのですが、想像していたよりも遥かに暗く、この闇はどこまで続くんだろうとかなり怖かったです。その分錠前に触れることができ、出口の光が見えたときの安心感はとても大きかったですね。貴重な体験ができました。
またこちらも有料ではありますが、山門の2階に上がり、さらに外の回廊を回ることができます。
回廊はかなりの高さに位置しており、善光寺周辺を一望することができます。
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長野電鉄で懐かしい電車に乗る
元ロマンスカーに乗車
長野へ来たのにはもう一つ理由があり、それは長野電鉄の特急に乗ることです。長野電鉄では東京で昔走っていた車両が使われており、しかもそのラインナップがかなり豪華なのです。
長野電鉄の長野駅は地下にあります。このコンコースの古臭さがまたいいですね。最近あまりこういうタイプのベンチ見ないなあ……
長野から乗る特急はこちら。昔は小田急ロマンスカーで使われていた車両です。もちろん当時のまま展望席付き。そして特急料金はたったの100円。こんなの乗るしか無い。
特急は全車自由席なので展望席も早いもの勝ちです。最前列は流石に埋まっていたのですが、最後列が空いていました。後ろでも視界の広さは抜群です。
展望席からの景色を楽しみながら、終点湯田中駅まで向かいます。
普通電車には、日比谷線のお古と東急のお古が使われています。まあ(電柱にちょっと隠れている)右の東急の車両は東京でもまだ元気に走っているんですが……
長野駅周辺は全然雪は残っていませんでしたが、湯田中駅の方は残っていました。
温泉街の入り口 湯田中駅
湯田中駅に到着です。改札の前にはお客さんを待つ旅館の人たちが沢山待機していました。あと外国人の観光客の多さに驚きました。
駅前の旅館やホテルの名前が掲げられた門のような看板が、ここが温泉街の入り口であることを感じさせてくれます。
現在使われている駅舎の反対側には旧駅舎が保存されており、資料館として使われています。またこのすぐ隣には温泉施設があって、電車を待ちながら温泉に入ることが出来るようになっています。無料の足湯もあるので気軽に立ち寄ることが出来ます。
自分も次の特急まで温泉に入っても良かったのですが、前日たっぷり温泉には入っていたので、湯田中駅周辺をお散歩することにしました。なにかお土産が買える店でも無いかなあと探した所、道の駅があったので向かいます。
ちょっと離れた写真ですが、湯田中駅から20分くらい歩くと、道の駅北信州やまのうちにたどり着きます。
ここで帰りの特急で食べる用のお菓子を買ったりしました。結構歩くので普通に電車を待つなら素直に駅の温泉に入っていた方が良いと思います……笑
でも歩く途中の橋の上から見た夜間瀬川の景色はなかなか良いものでした。
元成田エクスプレスで長野へ
今度は昔成田エクスプレスで活躍していた車両に乗って長野に戻ります。
行きに乗った元ロマンスカーの車両と比べると普通な車内ですが、100円の追加で乗れると思えば全然良いですね。ちなみに1室だけ個室もあります(個室料金が必要)。
道の駅で買ったりんごジュースやアップルパイ、キャラメルを頂きながら長野に戻ったのでした。
貴重な善光寺ライトアップ 長野灯明まつり
長野駅に戻ってきたのは18時半頃。当初の計画ではもう帰るつもりだったのですが、偶然「長野灯明まつり」というライトアップイベントが行われていたので、善光寺まで再び行ってみることに。
長野駅前からライトアップは始まっています。一つ一つの灯籠の絵が細かくて見事です……
バスが迂回運行になっていたのと、タイミングが悪くて次のバスまで時間があったので歩いて善光寺に向かうことに。
善光寺に続く道の一部は歩行者天国になっていて屋台も出ていました。そして歩道には様々なデザインの灯篭が並びます。
並木のイルミネーションと灯篭が合わさってとても幻想的です。
個性的な作品も多く、見ていて飽きないです。長野駅から20~30分と結構歩きましたが、楽しく善光寺の入り口までたどり着きました。
そして善光寺そのものもライトアップされていました。まずは山門。結構ビビットな色でびっくり。
そして本堂。金閣寺の如く黄金に輝いています。
近くからもう一枚。暗闇の中綺羅びやかに輝く本堂は強烈に印象に残りました。
ちなみにこのイベント中は夜でも中に入って参拝ができました(お戒壇めぐりなどはやっていませんが)。
灯明まつりの開催期間は一週間にも満たず(今年は2/6~2/11でした)なかなか行くのが難しいですが、2月頃長野に行くならぜひ予定を合わせて訪れてみてください。
その後長野駅に戻り、夕飯にまた蕎麦を食べてしまいました。昼食を食べた店と同じフロアにあるお店です。
そして北陸新幹線で東京へ帰ったのでした。おしまい。
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