駿台の夏期講習の選び方

2020年3月3日

夏期講習の選び方は夏休みの過ごし方を変える

駿台の夏期講習は、校内生の場合やたら早く決める必要があるので、決め方に困る事も多いと思います。クラスリーダー・クラス担任にアドバイスを貰うのもいいのですがあてにならないところもあるので、個人的なアドバイスを書きたいと思います。

大前提 講習よりも大事なこと

講習よりも大切な事があります。それは前期の復習です。夏休みの最初の時期(7月中)はとにかく前期の復習をしましょう。つまり復習ができる余裕が生まれるように講習を入れる必要があると言うことです。

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講習はかならず一日一つまで

駿台が示してくる講習の取り方では一日に二つの講習を取っている事がありますが、絶対にやめた方がいいです。予習と復習が全く追いつかなくなり、講習の意味が激減します。特に夏期講習は演習よりも講義がメインなので、講義問題の予習をしてこなければ来る意味が無いです。その予習にかなり時間がかかるので、一日に二つの講習を入れると、講習が不完全燃焼になる上に、講習の科目以外の勉強が疎かになってしまいます。という事で、講習は一日に一つに留めておきましょう。

本当に必要なものに絞って取る

先程も触れましたが、講習の予習はハードです。その為、全ての期間にみっちり講習を入れると追いつかなく可能性が出てきます。駿台は「皆平均8~10講座くらいとっているよ!だから君も12講座くらい取ろう!」とか煽ってきますが流されちゃダメです。周りから強制されなくても自分から勉強できるという人は、4講座以内に収めちゃうのも選択肢としてアリだと思います。

ただ、自分から積極的に勉強が出来ない、やる気が沸かないという人は、ペースメーカーとしてそれなりに取る選択肢もあります。そういう人は7講座くらい取って、講習の日は朝から駿台に行き、授業時間以外は自習室で勉強するスタイルを作れると良いです。8講座くらいまでなら一応回せます。自分もなんだかんだ7講座取りましたが、ある程度は消化出来ました(ただテキストの自習問題の大半は放棄してしまいましたが…)

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迷ったら定番の講座を

何を取れば良いのか分からなければ、夏期講習一覧の冊子の、それぞれの科目の最初に出ているCORE講座を取るのが一番無難です。例えば英語なら英語総合またはスーパー英語総合、数学なら◯◯数学総合といった感じです。理科に関しては◯◯特講がスタンダードですが、それなりに難易度が高い講座なので、自分のレベルと要相談です。

分野別講座に申し込むのは後回しでもいい

講習の中には、ある狭い分野を集中的に講義するものもあります。それを取ること自体に問題は無いのですが、そのような分野別講座を取るのは夏休み直前になっても遅くありません。早めに申し込んでしまうと、申し込んでから夏休みが始まる前にその分野を理解してしまったという事があるからです。キャンセルも出来るのですが、講習をキャンセルすることを言うと理由を聞かれたり止められたりするので色々面倒です。分野別講座が人数上限に達することは基本無いので、直前でも大抵申し込めます(3日前まで)。7月になって、それでもこの分野は苦手だ!講習を取ろう!と思うなら申し込めば平気です。

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テキストをあらかじめ確認しておこう

あまり知られていないのですが、講習のテキストは窓口近くであらかじめ確認することができます。予習問題や復習問題の量、テキストの内容、難易度、厚さ等を見て、選ぶ手助けにしましょう。特にオリジナル講座は癖が強い講座ばかりです。必ずテキストを見ておきましょう。

微積物理に注意(物理選択者に向けて)

普段から駿台に通っている人は問題ないと思うのですが駿台は物理で微積を使います。別に高校範囲を飛び抜けて逸脱することはなく、数Bレベルの微積が出来れば困ることは無いと思いますが、全く触れてない人には講義内容が理解できない可能性があるので注意です。

自分が取った講習の感想

ここからは完全に個人の感想になります。あくまで一人の人間の感想なので参考程度に。

語法と読解(夏に架ける橋)

毎年凄い人気を誇る大島先生のオリジナル講座です。前置詞を中心に語法を見つめ直し、それを読解に役立てます。この講座は英語に対する、もっと言えば勉強に対する考え方を根本的から変えてくれる凄い講座なのですが、大島先生はかなり雑談が多く、授業の進行もフリーダムなので合わない人は合わないかもしれません。でもその雑談は教養的なもので、雑談も含めて授業なのでしっかり聴きましょう。(あと最低限駿台講師の「雲幸一郎」「勝田耕史」について知っておくと説明が分かりやすくなります)

ちなみにこの講座は超人気講座な為、駿台校内生でも抽選落ちする可能性があるので注意です。大宮校の回は比較的取りやすいので、どうしても受けたいなら多少校舎が遠くても申し込むといいです。それだけの価値がある講座です。

英語読解ーヨコからタテへ

同じく大島先生のオリジナル講座。こちらは読解を中心に、英語を横読み(一文ずつ丁寧に読む)から縦読み(文章の構成を意識して読む)のを目標にする講座です。語法と読解に比べると更に雑談多め。でも読解のリズムがよくつかめます。

解法の研究Ⅱ

雲先生のオリジナル講座。難易度が高くじっくりと考察しなければならない問題を講義していきます。予習必須ですが、講義問題以外の問題は一切なく、非常に消化しやすいです(テキストは非常に薄い)。本番数学で差をつけたい人向けです。ちなみに意外と受けている人は少なかったり。

東工大物理

東工大の昔の問題を使って講義します。この講座はテキストの完成度が非常に高いです。物理の概論が丁寧に載っています(ただし普通に微積を使っている)。テキストの作成者である小倉先生で取るのをオススメしますが、板書がめちゃくちゃ早いので注意。僕は物理特講を取らずにこっちを取ったのですが、駿台の物理のカリキュラムは(少なくとも高3Sα物理は)物理特講Ⅰを取る前提で組まれているみたいなので、普通の人は物理特講Ⅰを取ったほうが無難だと思います。

東工大英語

正直あまり役に立ちませんでした…最近の東工大の長文はかなり長い文章が出ますが、この授業で扱う文章はかなり短いものばかりです。そのためこの講座をとってもあまり点数が上がらない気がしました。まあ東工大落ちた自分がこんな事を言って良いのか分かりませんが(笑)

最後に

色々書いてきましたが、最後に伝えたいのは、

講習の日は寝坊しないようにしよう!

です(僕は平気でしたが)。たとえ現役生でも講習を欠席したことへの救済措置は無く、お金をドブに捨てることになります。ちゃんと早起きしましょう。