早稲田大学理工学部の得意科目選考という光

2020年3月3日

僕は早稲田大学創造理工学部に得意科目選考で合格したのですが、これに関してあまり情報が無いので自分の分かる範囲で書きたいと思います。と言っても当の本人でも謎多きシステムですが…

得意科目選考とは?

まず、早稲田大学の公式ホームページには得意科目選考について以下のように書かれています。

【得意科目選考について】

基幹理工学部の以下の学系および創造理工学部の以下の学科では「得意科目選考」を実施します。これは学系、学科が指定する科目で特に優れた能力を示したと判定された受験生を総合点が合格点に達していなくても合格とする選考方法のことです。

基幹理工学部 学系Ⅲ 英語、数学、物理、化学、生物
創造理工学部 建築学科 英語、数学、空間表現
総合機械工学科 数学、物理、化学
経営システム工学科 英語、数学、物理、化学
社会環境工学科 英語、数学、物理、化学
環境資源工学科 数学、物理、化学

(https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/general/)

ある科目で特に優れた能力を示すと言われると、まるで満点近い点数が必要なのではとの印象を受けてしまいますが、実際はそんなことありません。

得意科目選考として選ばれる人は「合格最低点に達していない」人です。

仮に英語で9割取った人がいたとしても、そんな人の多くは普通に合格最低点を超えています。

得意科目選考はおそらく、総合点が合否ラインギリギリの人の中から、バランス型の人間よりも得意科目を持つ受験生を引っ張り出そうとするものなのでしょう。

自分の体験談

例えば僕の場合について書きたいと思います。前もって早稲田大学の過去問を解いた感触としては、合格可能性は30%くらいかな…という感じでしたが、まあなんとかなるでしょという楽観的な気持ちで試験会場に向かいました。

しかし1限の数学。大爆死でした。大問5問あるうち完答出来たのは1問のみ。この時点で既に心の中では不合格だと思っていました。

ただ休み時間にTwitterで様子を探ると、去年より難化した事は間違えないようだったので、とりあえず真面目に残りの科目も受けることに。

しかし次の理科は微妙な出来(物理も化学もマークシート問題が壊滅)。英語は読んだことあるテーマの文章が出たのでまあまあ、ただ数学の負債は全然返せた気がしませんでした。得意科目選考の存在も分かってはいましたが、どの科目も7割すら超えていない感触だったので完全に諦めていました。

ということで完全に落ちた気でいたので合格だと知った時は本当にびっくりしました。得意科目選考による合格の場合、電話の場合は「得意科目選考で合格です」とわざわざ言ってきたり、ネット発表の掲示板でも太字で掲示されたりと区別されています。

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得意科目選考はブラックボックス

注意なのですが、どの科目で得意科目選考が適用されたのかは教えてくれません。合格者は得点開示が出来ないこともあり、明確な基準は闇に包まれています…

ちなみに公表されてる合格最低点は得意科目選考を含んでいません。逆に言えば偏った点の取り方をすれば公表されてる合格最低点よりも低くて受かります。(ただし最初から合格最低点を狙った勉強はとても危険)

最後に

とにかく本番では想定外のミスを犯しがちですが、得意科目選考がある学部なら復活のチャンスがかなり大きいと言う事です。

自分は実際に、数学が3割くらいしか取れなかったのに合格しました。

わざわざ試験場に来たからには全ての科目に全力を注ぐべきです。受験生の皆さんは最後までわずかな望みを捨てずに頑張って下さい。